甲子園2025で注目を集めた県岐阜商の外野手・横山温大選手。
生まれつき左手の指がないというハンディを乗り越え、驚異的な打撃力と独自の守備スタイルで話題をさらっていますね。
そんな横山選手に対して、
- 「プロ入りの可能性はあるのか？」
- 「スカウトからの評価は？」
- 「ドラフト指名は？」
といった関心が高まっています。
本記事では、プロ球団のスカウト評価や過去の実績、片手グラブによる守備がプロで通用するのかどうかを含めて、横山選手の「プロ入りの可能性」を徹底解説します。
横山温大とは？注目を集めた理由
横山温大（よこやま・はると）選手は、県岐阜商業高校の外野手。
2025年の夏の甲子園で注目を集めた高校球児です。
岐阜大会では打率.526という驚異的な成績を残し、本大会でも安定した打撃を披露。
さらに守備面では独自の“片手グラブ”での守備スタイルが大きな話題を呼びました。
横山選手は、生まれつき左手の指がないというハンディを持ちながらも、守備ではグラブを右手に装着し、捕球後に左胸下にグラブを挟みながら右手で送球するという独自の技術を習得。
この“工夫と技術の融合”に、観客からは「普通に上手い」「ハンディを感じさせない動き」「感動した」といった声が上がり、SNSでも多くの称賛が寄せられました。
横山温大にプロ入りの可能性はある？
打撃面での実力は申し分なく、特に岐阜大会での高打率や甲子園での選球眼、スイングスピードはスカウトからも一定の評価を受けています。
一方で、サイズ感（170cm）やフィジカル面の伸びしろについては賛否が分かれているとの声も。
プロ入り後の体づくりが課題になると見る関係者もいます。
グラブ持ち替えによる送球動作は、高校レベルでは十分対応できているものの、プロレベルの打球スピードやタイムプレッシャーの中で通用するかは未知数です。
ただ、それを補う野球センスや判断力、反応の速さには評価が集まっており、「技術を磨けば十分に対応可能」と見るスカウトもいます。
ドラフト候補として名前は挙がっているか？
現時点で「上位候補」として明確に挙げられている情報は少ないものの、夏の甲子園での活躍により、下位～育成枠での指名の可能性は出てきています。
特に球団によっては「話題性」「インクルージョンの観点」も含めてポジティブに検討する可能性があります。
過去に障害のあるプロ野球選手はいた？事例と重なる点
横山温大選手のように、身体的なハンディを抱えながらも高いパフォーマンスを発揮する選手は、プロ野球界においても非常に珍しい存在です。
では、過去に同じような境遇でプロの舞台に立った選手はいたのでしょうか？
代表的な例としては、アメリカ・メジャーリーグで活躍したジム・アボット投手が挙げられます。
彼は生まれつき右手がなく、左手一本で投球から守備までをこなす独自のスタイルでメジャー通算87勝を挙げ、1993年にはノーヒットノーランも達成しました。
日本国内では、NPBでの明確な前例はないものの、社会人野球や独立リーグでは義手や視覚障害を持ちながらもプレーした選手が記録に残っています。
こうした選手たちに共通するのは、「障害を特別視せず、それを前提に自分の技術を磨き続けた姿勢」です。横山選手も同様に、自らの特性と向き合いながら“できること”に集中し、実戦レベルで結果を残しています。
今後、プロのスカウトが横山選手をどう評価するかは不透明ですが、これまでの前例や、スポーツ界全体で進む“多様性の受け入れ”という流れから見ても、横山選手の挑戦は新たな扉を開く可能性を秘めています。
まとめ：横山温大はプロでも通用するのか？
横山温大選手のプロ入りの可能性は、単なる話題性にとどまらず、「実力」と「象徴的な価値」の両面で注目に値するものです。
打撃面では、岐阜大会・甲子園での高打率を記録するなど、打者としての実力はプロのスカウト陣からも一定の評価を受けています。
一方で、独自の守備スタイル──片手グラブからの持ち替えという動作──については、プロレベルでどこまで対応できるかが大きな焦点となるでしょう。
ただ、これまでの野球界を振り返ると、ジム・アボットのように片手でメジャーの舞台に立った投手や、国内でも障害を乗り越えて活躍してきたアスリートの存在があります。
横山選手もその系譜に連なる存在として、「不可能を可能にする姿勢」「限界を超える努力」といった人間的な魅力を備えています。
プロの舞台で即戦力として活躍できるかは未知数ですが、「挑戦する価値のある選手」であることは間違いありません。
今後、スカウトの判断や球団の方針によって進路は大きく左右されますが、「野球界が多様性を受け入れる器があるのか」を問う象徴的な存在としても、横山温大という選手から目が離せません。
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