高市早苗首相が外交の服装に悩むのはなぜ?そもそも論
外交の世界では、服装は単なるオシャレではなく、立派な“戦略”のひとつと考えられています。
なぜなら、首脳同士の対話では 言葉より先に、見た目の印象が相手に届く からです。
外交の場では、
- 表情
- 姿勢
- 色
- 服
といった“非言語コミュニケーション”が重視され、政治心理学でも 「人は言葉よりも見た目で判断しやすい」 とされています。
もし日本の首相が地味すぎたり、安っぽく見える服装をしてしまうと、
- 「気迫が弱そう」
- 「日本の存在感が薄い」
- 「強く主張できない国なのでは?」
と誤解され、外交での立場が弱く見える可能性があります。
実際、世界のトップは服装そのものを“戦略として管理”しています。
- アメリカ大統領:ネイビースーツで権威・安定を演出
- 中国主席:濃いダークカラーで統治の強さを印象づける
- 欧州首脳:自国ブランドの服で文化力をアピール
こうした国々と並ぶ場面で、首相の服が安物に見えたり地味すぎたりすると、国の文化力や経済力までも低く見られかねません。
つまり外交の服装は、
“相手国にどう見られるか”を左右する、重要な国のメッセージ。
いわば 首相は服装そのものが「日本という国の広告塔」 なのです。
高市早苗首相の『なめられない服』の発端は?
【高市総理/誕生日プレゼントでよろしくお願いいたします】
— よし猫(Japan is back!) (@Ycat0801) November 14, 2025
安藤議員
「日本最高のもの着て外交などに望んで欲しい」
高市総理
「総理大臣給与を持ってしても、日本最高のものは買えないと思うんですよね。
誕生日プレゼント、じゃあよろしくお願いします笑」#参政党#高市総理 pic.twitter.com/Ei6B4Yz5b2
高市早苗首相が「なめられない服」という表現をXで使うきっかけとなったのは、
11月14日の参議院予算委員会での安藤裕議員の発言でした。
この委員会で安藤議員は、高市首相を含む閣僚の外交姿勢について次のように指摘します。
「これから、高市総理はじめ各閣僚の皆さんも、世界各国のトップと交渉しなくてはなりません。
そのときに、できれば日本最高の生地を使って、日本最高の職人さんが作った服でしっかりと外交交渉してもらいたいんですよ。
安物の服で対応していたら、なめられます。」
この“安物の服だと舐められる”というフレーズはインパクトが強く、高市首相自身にも強く刺さったようです。
実際、その発言が「頭の中でグルグルしていた」とXで振り返っています。
さらに高市首相は、G20出発前の荷造りで
「安物に見えない服」「なめられない服」を選ぶことに数時間かかった と明かしています。
「私は日本最高の生地や職人さんが作った服は持っていませんが、
安藤議員のご指摘は一理ある気がして、
クリーニングから戻った服の中から“なめられない服”を選ぶのに数時間を費やしました。」
この投稿には、実際の予算委員会でのやり取り動画も添えられており、議員の「服で舐められる」という強い言葉と、高市首相の素直な反応のギャップが注目を呼びました。
SNSではこの動画が一気に拡散し、
- まじめに受け止める人
- 皮肉として笑う人
- 「服が話題になる総理って珍しい」と驚く人
と、反応が大きく割れています。
高市首相は普段、服装で目立つタイプではありませんが、“外交の印象戦略”を意識した今回の投稿は非常にリアルで、結果として「なめられない服」というフレーズだけが一人歩きし、ミーム化するほど話題になったのです。
高市首相の服装が今後どう変わる?「外交服」導入の可能性も

日本で初めての女性首相となった高市早苗氏は、
当然ながら「女性リーダーとしての外交服」をどう整えるかという
未踏の課題に直面しています。
女性首脳は、男性とは異なる選択肢が多いため、
何を選ぶか=どんな国として見られたいか
というメッセージ性がより強く表れます。
ここでは、過去に世界の第一線で活躍した女性首脳たちの服装傾向を分析し、
高市首相の今後の“外交服”の方向性を考えていきます。
ドイツのアンゲラ・メルケル元首相:象徴カラー+統一デザインで安定感を演出

メルケル氏は、
● 明るいブルー
● グリーン
● レッド
● イエロー
など、鮮やかな単色のジャケットを着るスタイルで知られています。
彼女はあえて服装に個性を持たせず、
デザインは「いつも同じ」で、色だけを変えるという方式を貫きました。
これにより、
- 「ぶれない強いリーダー」
- 「安定した国家イメージ」
- 「誰からも視認される存在感」
を確立したと言われます。
高市首相が“強さ”や“安定感”を国際社会に示したい場合、メルケル方式は非常に参考になるスタイルです。
韓国の女性首相(参考例):落ち着いた青系や紺を選び、知性と誠実さを強調

韓国でも女性首相が登場した際には、
ブルーやネイビーのジャケットを中心とした服装が多く、
- 清潔感
- 誠実さ
- 知性
- 親しみやすさ
といった印象を重視したスタイルが特徴でした。
東アジアの外交文化では、
派手すぎず、落ち着いた色を選ぶのが無難であり、
高市首相も参考にしやすい方向性と言えます。
特に、日本の政治家は「控えめ」「品位」を求められやすいため、
深い青や紺のスーツスタイル は相性が良いでしょう。
イタリアのメローニ首相:スタイリッシュなセットアップで“現代的リーダー像”を構築

画像のように、イタリアの女性首脳は
ライトグレーやホワイトを含む洗練されたスーツを着る傾向が強く、ヨーロッパならではのファッション性の高さが特徴です。
メローニ氏は特に、
- 明るい色のセットアップ
- スタイリッシュなシルエット
- ミニマルで現代的なデザイン
を採用し、“現在進行形のリーダー感”を強調しています。
日本が今後、
「女性首相の柔軟で新しいイメージ」
を世界に発信したいのなら、
こうした洗練された現代的な外交服を導入するのも一つの選択肢です。
◆ 高市首相の外交服は、どの方向に進むべきか?
世界の女性リーダーの傾向から見えてくるのは、
外交服には“その国がどう見られたいか”という意思表示が強く現れるということです。
整理すると──
| 目指すイメージ | 参考スタイル |
|---|---|
| 強いリーダー像・安定感 | メルケル式:単色ジャケットで統一 |
| 誠実・堅実・信頼感 | 東アジア式:紺・青の落ち着いた色 |
| 新しさ・柔軟性・現代性 | 欧州式:ライトカラーのセットアップ |
高市首相はこれまで落ち着いたジャケットスタイルを多く用いていますが、
今後は外交相手や場面に応じて、
“色やシルエットを戦略的に使い分ける”外交服の時代に入る可能性があります。
特に、
「日本らしい柔らかな色合い」
「国内ブランドのジャケット」
「伝統素材をさりげなく活かす」
などは、“日本の強み”を発信する手段として十分にあり得ます。
まとめ:女性首相時代の日本は“服も外交力になる”
女性首脳が世界で増えるほど、服装は国のメッセージそのものになりつつあります。
高市首相がこれからどんな外交服を選ぶのか──
それは日本が世界に向けてどんな姿を見せたいのか、その象徴とも言える重要なテーマです。


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