「通せんぼの人って、どこで募集してるの?」
エスカレーターの右側に立って“歩かせない”人が話題になり、SNSでも「それ、日給1.6万円ならやりたい!」と注目を集めています。
実はこの“立ち止まり隊”、名古屋市が正式に募集・実施していた取り組みだったのです。
本記事では、「通せんぼの人」と呼ばれる活動の実態や、実際にどこで求人されているのかをわかりやすく調査しました。
通せんぼの人とは?「なごやか立ち止まり隊」の正体
「通せんぼの人」とは、名古屋市が実施しているエスカレーターの安全利用啓発活動「なごやか立ち止まり隊」の通称です。
この活動は、エスカレーター上での転倒事故や接触トラブルを防ぐため、利用者に「歩かず立ち止まる」ことを促す目的で始まりました。
立ち止まり隊の主な役割は、エスカレーターの右側に立って利用者の意識を変えること。声かけや誘導はせず、あくまで“立っているだけ”で存在を示し、「歩かずに利用する文化」を根づかせようという試みです。
自治体による地道な取り組みながら、「実はこれ、日給が出るらしい」と話題になり、SNSなどで注目を集めています。
実際に求人されている?日給や条件をチェック
名古屋市が実施した「なごやか立ち止まり隊」には、しっかりとした報酬が用意されています。
2023年度の実績では、現場をまとめる隊長には日給1万6000円、他の隊員には日給6500円が支給されていました。
活動時間は1日あたり6時間程度で、主に朝や夕方のラッシュ時間をカバーするシフトとなっていたようです。
実施日は月に4〜5日程度、年間で合計50日ほど。
名古屋市内19の駅を対象に展開され、広報や安全週間に合わせて実施されていました。
「立っているだけで高日給」という印象を持つ人もいますが、公共の場での振る舞いや安全啓発の役割が求められるため、意外と責任ある立場とも言えるでしょう。
どこで募集しているの?応募ルートを調査
「通せんぼの人」こと「なごやか立ち止まり隊」の募集は、一般的な求人サイトではほとんど見かけません。
実際に募集を行っているのは、名古屋市の消費生活課や、その業務を委託された市内の団体・企業であるケースが多いようです。
募集は主に以下のようなルートで行われています:
- 名古屋市の公式サイト(広報なごや)や市政だより
- 消費生活フェアや市のイベント時に出される市民ボランティア募集
- 委託業者経由の短期アルバイト登録制度
- 稀にハローワークや公共施設掲示板で告知されることもあり
不定期かつ短期間の募集であるため、常に募集されているわけではありません。
「やってみたい」と思ったら、名古屋市の広報情報や公式X(旧Twitter)などを定期的にチェックしておくのがコツです。
“歩かない条例”の効果と今後の動きは?
エスカレーターでの歩行を防ぐために、最初に条例を導入したのは埼玉県です。
その後、名古屋市も「エスカレーターでは立ち止まる」というルールを条例化し、利用者の意識改革を進めてきました。
名古屋市内では、商業施設や一部の駅では徐々に効果が表れているものの、通勤ラッシュ時などは依然として右側を歩く人が多いのが現状です。
とくに名古屋駅のような利用者が多い場所では、条例だけでの徹底は難しく、「立ち止まり隊」のような地道な啓発活動が重要視されています。
一方で、こうした取り組みにより転倒・接触事故のリスクは減少傾向にあるとされ、消費者庁も全国的に「立ち止まり利用」を推奨しています。
今後は他の自治体にも同様の動きが広がる可能性があり、「通せんぼの人」のような啓発業務も拡大するかもしれません。
まとめ|実はレアな仕事?チャンスを逃さないために
話題になった「通せんぼの人」は、名古屋市が安全啓発のために実施した正式な業務委託による短期アルバイトでした。
日給1万6000円という高額報酬や、「立っているだけ」という仕事内容に魅力を感じた人も多く、「どこで募集してるの?」という関心が高まっています。
ただし、募集は期間・地域限定であり、名古屋市の公式広報や委託団体を通じて不定期に行われるのが実情です。
常に求人が出ているわけではないため、確実に応募したい場合は、市の情報発信をこまめにチェックすることが重要です。
今後、エスカレーターの安全利用が全国で進む中で、似たような「通せんぼの人」的な啓発活動が他の都市にも広がる可能性があります。
少し変わったこの仕事、あなたの街にもやって来る日があるかもしれません。
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